オッサンがバッタになる日

オッサンのバタフライ習得記録

シェイプアップも兼ねてイチから始めたバタフライ。完成とは言わないまでもなんとかここまでやってきた。

なんちゃってバタフライはデメリットしかない

バタフライの動画を検索すると
「カンタンにできるバタフライ」的な動画がけっこうある。
裏を返せばそれだけ苦労している人が多いということだろう。


その全てで紹介されているのが、
深く沈み込み、その浮力を利用して浮き上がる「イルカ飛びバタフライ」だ。
そのコメント欄には「私にもバタフライが出来ました!」みたいな感謝の言葉が載っているが、ハッキリ言って「イルカ飛び」はイルカ飛びであってバタフライではない。
「いやいや、これを取っ掛かりとしてバタフライが出来るようになれば問題ないでしょ」と思われるかもしないが、それが大きな落とし穴というものだ。


安易なやり方に飛び付くと後々苦労するという見本が他ならぬ私なのだ。


私は動画を観てイルカ飛びバタフライを始めたわけではなく、
「どうすればバッタが出来るようになるんだ?」といろいろ試し、その結果行き着いたのがこれだった。
まー考えることは皆同じってことだね。
で、やってみると目の前が開けたかのように出来るではないですか。
「おー、これかー」と嬉しくなって練習に励みました。


●失格泳法
人間には向上心というものがある。
初めは「カタチになるだけでいい」と思っていても、出来るようになるにしたがい「もう少しキレイに」「もう少し速く」と欲が出てくる。私もご多分に漏れずそう思い始めた。
そこでもっと上手くなるには?と動画を観ていたときに目にしたフレーズが「失格泳法」。
もちろん水泳にもルールがあることくらい知っている。だがバタフライのルールはブレストと似たようなモンで「左右対称ならいいんじゃないの」くらいの認識しか持ってなかった。
ではそのルールにはなんとあったか?
「スタートとターン以外では常にカラダの一部が水面上になくてはいけない」


ガーン!


エッ?オレの泳ぎ方ってダメなの?
自分が泳いでいる姿を思い浮かべてみるーーいきなり潜る、それもプールの底につくくらいの勢いで潜る。そして浮いていく。その勢いでアタマを出す。そしてまた潜る…。


なんとバタフライ(便宜上そう呼んでおく)を始めた時点ですでに失格しているではないか。
ウ~ン…どうしよっかなー。
ま、ここまで出来たんだから潜るの止めればいいんでしょ。


この時点ではまだその程度の認識だったーー続く。

水泳でダイエットは可能なのか?

ダイエット目的でこれから始めようか迷っているという方へ。
結論から言うと可能です。
私は12キロ減量しました。


現在は
身長:172cm
体重:65.0kg
といったところでしっかりキープできています。


●食事制限について
食事制限は一切していません。
食べたい時に、食べたいものを、食べたいだけ食べてます。
食事制限は止めれば必ずリバウンドを伴います。
「せっかく痩せたのにまた太ったらどうしよう」という不安にかられながら我慢するのは嫌ですからね。
したがって期間は2年程と、それなりにかかりました。
食べたいだけ食べているので焦りはほぼありませんでしたし、運動で痩せているので筋力も落とすどころかアップしてます。
むしろ「これだけ食べても増えない/増えてもすぐ戻る」と思えたほうがモチベーションのキープに役立ったと思います。


●停滞期
焦りはほぼ無かったと書きましたが、停滞期の時はさすがに「ちょっと控える?」と弱気にもなりました。
なにせ食べてますからね。その期間は約7ヶ月となかなか長いものでした。


●食の好みについて
私は下戸なのでお酒は呑みません。
タバコはやめてから5年以上経ちました。
ですが無類の甘党です。
一日一回どころか目の前にあれば無くなるまで食べてしまいます。
普段飲むものは炭酸飲料(こちらはゼロカロリーですが)とコーヒー。
夏になるこれにスポーツ飲料が加わります。


ではどれくらいの頻度でどれくらい泳いでダイエットしたのかですが、それはまた次回。

お尻は「出す」のではなく「出る」もの

「綺麗にお尻が出るねー」お褒めを頂く時によく言われる。


練習している人を見ていると、お尻を出そうと一生懸命な人を見かける。そのほとんどがお尻を出すためにカラダが「く」の字に折れ下を向いた状態で手を回すから、いくら頑張っても手は水面より上には出てこない。
そのままアタマを出そうとするからカラダはエビ反りになり、下半身はますます沈み棒立ち状態になる。
こうして「溺れているかのようなバタフライ」が出来上がる。


でも違うのですよ。お尻は意識して出すのではなく、一連の動作の流れの中で自然と出るものなのですよ。その一連の動作が「ウネリ」ということ。


●絶対やってはいけないこと
でもね、ウネリを出したいがために深く沈み込んで
その浮力を利用する方法。


断言するけど、これは絶対ダメね。


これを覚えてしまったために、矯正にホントに苦労した自分が言うのだから間違いない。