オッサンがバッタになる日

オッサンのバタフライ習得記録

シェイプアップも兼ねてイチから始めたバタフライ。完成とは言わないまでもなんとかここまでやってきた。

前重心

入水後指先を下に向けて、とか目線を斜め下に向けて、とアドバイスされる人も多いだろう。これはウネリのキッカケ作りであると同時に前重心に移行するキッカケでもある。


「前に重心をかけることでスーッと進む」と教えている動画がある。と言うか大半がそうだ。
もちろんそれに異論はない。ワタシは何も奇をてらって目立とうと思っているわけではないので、いちいち「カンタン●●でみるみる上達」みたいなことで楯突くつもりもない。
そもそも何なんだ?あの伏字ってのは?姑息だな。ワタシはタイトルで伏字を使っているものは観ないことにしている。
ま、それはそれとして感覚というのは人それぞれなので、行き着く先は同じでも表現方法が人によって異なったりする。大切なのは基本から逸脱することなく自分なりのコツを見つけることだ。


・モデルさんの立ち姿
スラッとした立ち姿、綺麗です。それが仕事ですから当然なのでしょうが。その立ち方なのですが、以前何かに「上から首の付け根を吊るされたようなイメージで」みたいなことが書かれていた。
私は普段の姿勢にも気を付けたいので、それを読んで以来時々やっていた。
確かにこれを意識すると背筋が伸びる。ただそれだけだと出っ尻気味になってしまう。そこで骨盤後傾の出番だ。以前はお腹を引っ込めるようにしていたのだが、恥骨を引き上げることで下っ腹がよりしっかり引き締まる。
よろしければこの姿勢で立ち姿(特に横位置)を見てみてください。きっとご満足いただけるハズです。


●無理なく重心移動
さてさて前重心に移行するにあたって指先を下げる/頭を下げる:これは確かに前重心のキッカケになるが、これに連れて身体も潜り気味になってしまうことは試したことがある人なら分かるのでは?
たぶん自分だけではないと思う。動画では下がった腕を跳ね上げるようにして水面近くに持っていこうとするのを見かけるからだ。もしくはグライドを長めにとって身体が浮くのを待つことになる。
待ちきれない人は頭を持ち上げようとしてエビ反りになる。
これは美しくないうえに非効率だ。


またしても私は繰り返し泳ぎながら考えた。
と、何かの弾みで身体は潜っていない、腕も下がっていないにも拘わらずスーッと進んだではないか。
なんですと?即座に立ち止まって反芻(牛じゃないけどね)してみた。
そして思い当たったーーいま、首の付け根が前(水平だから上じゃなく前ね)向いていたよね? 試してみると首の付け根が前を向くことで軽く顎が引かれ、骨盤後傾によってエビ反りになることなく前重心になっているではないか。


コツっていうのは繰り返しの中で偶然そのキッカケを見つけることが多い。
たまにあるんだ。「あ、これか」と思っても後回しにした結果、何が「これ」だったのか忘れてしまうことが。
だから何かを掴んだらすぐさまそれを再現して自分のものにしていくことが大切だ。