オッサンがバッタになる日

オッサンのバタフライ習得記録

シェイプアップも兼ねてイチから始めたバタフライ。完成とは言わないまでもなんとかここまでやってきた。

フォームを固めるために

●脊髄レベルまで繰り返す
何かで読んだことがあるのだけれど、
普段必要としている動作については脳の役割を脊髄が替わって担っている、らしい。
例えば歩くという動作。
「まずは右足を出して」「次に左足を出す」それが出来たら~なんて考えてないでしょ。
これは「こんなことまでいちいち脳が考えて指示を出していたら他のことが出来んから、無意識にできるようなモンは脊髄、オマエが替わりにやって」ということらしい。クルマの運転も然り。初めは脳が指示を出しているが、慣れてくるとそれを脊髄が引き継ぐ、という構図のようだ。


水泳のフォームもそういうことだと思う。
教えてもらって注意しながらそれに倣う。
「それでいいですよ」と言われたらそれで良し、ではない。
それが無意識にできるようになるまで何度も繰り返すことで体得できるのだと思っている。
だから毎回、必ず基本から始める。
それはウォームアップではなく、自然と出来ているかどうかをチェック/認識するために必要だと考えているからだ。

なんちゃってバタフライはデメリットしかない

バタフライの動画を検索すると
「カンタンにできるバタフライ」的な動画がけっこうある。
裏を返せばそれだけ苦労している人が多いということだろう。


その全てで紹介されているのが、
深く沈み込み、その浮力を利用して浮き上がる「イルカ飛びバタフライ」だ。
そのコメント欄には「私にもバタフライが出来ました!」みたいな感謝の言葉が載っているが、ハッキリ言って「イルカ飛び」はイルカ飛びであってバタフライではない。
「いやいや、これを取っ掛かりとしてバタフライが出来るようになれば問題ないでしょ」と思われるかもしないが、それが大きな落とし穴というものだ。


安易なやり方に飛び付くと後々苦労するという見本が他ならぬ私なのだ。


私は動画を観てイルカ飛びバタフライを始めたわけではなく、
「どうすればバッタが出来るようになるんだ?」といろいろ試し、その結果行き着いたのがこれだった。
まー考えることは皆同じってことだね。
で、やってみると目の前が開けたかのように出来るではないですか。
「おー、これかー」と嬉しくなって練習に励みました。


●失格泳法
人間には向上心というものがある。
初めは「カタチになるだけでいい」と思っていても、出来るようになるにしたがい「もう少しキレイに」「もう少し速く」と欲が出てくる。私もご多分に漏れずそう思い始めた。
そこでもっと上手くなるには?と動画を観ていたときに目にしたフレーズが「失格泳法」。
もちろん水泳にもルールがあることくらい知っている。だがバタフライのルールはブレストと似たようなモンで「左右対称ならいいんじゃないの」くらいの認識しか持ってなかった。
ではそのルールにはなんとあったか?
「スタートとターン以外では常にカラダの一部が水面上になくてはいけない」


ガーン!


エッ?オレの泳ぎ方ってダメなの?
自分が泳いでいる姿を思い浮かべてみるーーいきなり潜る、それもプールの底につくくらいの勢いで潜る。そして浮いていく。その勢いでアタマを出す。そしてまた潜る…。


なんとバタフライ(便宜上そう呼んでおく)を始めた時点ですでに失格しているではないか。
ウ~ン…どうしよっかなー。
ま、ここまで出来たんだから潜るの止めればいいんでしょ。


この時点ではまだその程度の認識だったーー続く。

水泳でダイエットは可能なのか?

ダイエット目的でこれから始めようか迷っているという方へ。
結論から言うと可能です。
私は12キロ減量しました。


現在は
身長:172cm
体重:65.0kg
といったところでしっかりキープできています。


●食事制限について
食事制限は一切していません。
食べたい時に、食べたいものを、食べたいだけ食べてます。
食事制限は止めれば必ずリバウンドを伴います。
「せっかく痩せたのにまた太ったらどうしよう」という不安にかられながら我慢するのは嫌ですからね。
したがって期間は2年程と、それなりにかかりました。
食べたいだけ食べているので焦りはほぼありませんでしたし、運動で痩せているので筋力も落とすどころかアップしてます。
むしろ「これだけ食べても増えない/増えてもすぐ戻る」と思えたほうがモチベーションのキープに役立ったと思います。


●停滞期
焦りはほぼ無かったと書きましたが、停滞期の時はさすがに「ちょっと控える?」と弱気にもなりました。
なにせ食べてますからね。その期間は約7ヶ月となかなか長いものでした。


●食の好みについて
私は下戸なのでお酒は呑みません。
タバコはやめてから5年以上経ちました。
ですが無類の甘党です。
一日一回どころか目の前にあれば無くなるまで食べてしまいます。
普段飲むものは炭酸飲料(こちらはゼロカロリーですが)とコーヒー。
夏になるこれにスポーツ飲料が加わります。


ではどれくらいの頻度でどれくらい泳いでダイエットしたのかですが、それはまた次回。